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急いで屋敷に戻り
念のために
何丁か銃を持っていく事に決め
何にするか
悩んでいると
少し遅れて朝ご飯を
食べ終えた太陽が
寝室にやってきた。
「お疲れさん。
青らは泣かなかったか?」
やはり
子供たちのことは
太陽も心配なのである。
「予想に反して
笑顔でバイバイって
手を振られました(笑)」
笑いながら極月が答えると
「そか」
太陽が少し寂しげな顔を
浮かべた。
「子供らは逞しいわ」
「せやなぁ。
俺らの方が寂しいわ(笑)」
「ほんまに(笑)」
「ん?なんだ?銃を広げて…
持っていくんか?」
「はい。念のために」
「麻里絵は…殺るなよ」
太陽が笑う。
「平気どす。
ただ………」
「ん?な、なんや?」
「撃ちはしまへんけど。
場合によっちゃ、殴るかも…」
「ははは(笑)
恐い嫁はんやわ」
「当たり前どす。
ワテは…極道の妻やで?」
極月がペロっと舌を出して
笑った。
「支度が終わったら出よう」
「はい」
それから約四十分後。
太陽、極月、源太。
一応現地までは、という約束で
亮介と翔。
それに運転手の太郎の
計六人で東京へ向かい
屋敷をあとにした。
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