~詐欺~

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「トラジはん、 どうやってあんなにすぐ 麻里絵はんを 見つけられたんどすか?」 極月が前から 疑問に思っていた事を トラジに聞いてみた。 「ああ。 太陽さんにまあ簡単に 事情聞いてな。 そうゆう女だったら 夜の店に逃げたんじゃねぇかと 新宿あたりの店は 色んな人間が集まってるからな。 で。 新宿でわしの所と同様に 縄張り持った組に 声をかけてみたんだ」 「なるほど」 太陽も頷く。 「わしの勘は当たり。 その女が一店舗にいたって わけさ。 新宿や都心部の店は 大概が極道の縄張り。 じゃなけりゃ 一日で潰れちまう」 そう言うとニヤリと笑った。
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