~詐欺~

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「てことは… 麻里絵は、…あいつは。 東京の組の女って事ですか…」 黙って話を聞いていた 源太が小さな弱々しい声で トラジに確認した。 「あんたも災難だったな…」 そんな源太を慰めながら トラジがまた話し始めた。 「キャバクラで働いてるからと 言ってな。 必ずしも、どっかの組と 繋がってるわけじゃない」 トラジの言葉に ほんの少し安堵の表情を 源太が浮かべた。 「ただ…」 「なんどすか?」 極月も身を乗り出し 聞き返した。
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