~詐欺~

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そこには 新宿区の住所が 書かれていた。 「これは…?」 太陽が紙切れを手に取る。 「麻里絵が今 住んでる家の住所だ」 「家か! トラジさん、おおきに! 家がわかれば わざわざ店に邪魔しに 行かなくて済む」 「ただな、 麻里絵だけで 住んどらん」 トラジの言葉に 皆が驚いた。 「どうゆう意味どす?」 極月が聞き返した。 「男が一緒におる。 かなり年の離れた オヤジだ。 おそらく その男の家に 麻里絵が転がり込んだんじゃ ないか…」 源太に気を遣い トラジがチラっと 源太を見てから 静かに告げた。
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