~詐欺~

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「その男とゆうのは。 ワテらと同じ極道の人間どすか?」 極月が聞くと トラジが首を振った。 「堅気の人なんや…」 「そうだ。 おそらく… 店の常連客の一人だ」 「ほんなら 家にはいけんな」 極月が少し考えこむ。 「わしも一緒に行くから 店に行ってオーナーにも 断ればいい」 トラジが極月たちの 顔を見ながら言った。 「平気どすか?」 「今夜は何も用事も 入っとらんし。大丈夫だ」 トラジが笑った。
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