~詐欺~

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「源太はん。平気どすか?」 極月が源太の顔を見つめる。 「………はい」 力なく源太が答えた。 「頑張り。正念場や。 逃げて現実から目背けても 仕方ないもんなぁ…」 「はい。組長の言う通り。 自分の中でもハッキリ ケジメつけたいです」 「そうどすな」 「俺らも、ついてるさかい」 太陽が源太の背中を 優しく叩くと 一瞬泣きそうに顔を歪めたが すぐに 「はいっ!!」と 力強く返事をした。
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