~詐欺~

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「失礼します。 オシボリどうぞっ」 ピンクや紫のドレスや 派手なスーツに身を包み 綺麗に化粧した 二十歳前後の女の子たちが 数名やってきた。 「適当に持ってきてくれ」 トラジが言うと 「ありがとうございまぁす!!」 と女の子たちが騒ぐ。 極月にとって 全く知らない世界。 周りをキョロキョロ 見てみると まるで恋人同士のように 客の男に抱きつきながら 酒を呑むホステスもいた。 酒とツマミが運ばれてくると 横についた女の子に 「麻里絵という女はいるか?」 とトラジが聞いた。
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