~プロローグ~

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「ん……!?」 極月たちの乗るベンツを 運転していた太郎が 前方を走る車を見ながら 呟いた。 「太郎?どうした?」 太陽が声をかけた。 「いや。 ……なんか、前を走る車が おかしいんです」 「どういう意味や?」 極月も後ろから 太郎に聞く。 「動きがどうもおかしくて…」 カチリ。 極月がすぐさま 拳銃を手に持つ。 「極月。平気やから。 俺が何とかするから 安心しろ」 極月の様子を見て 太陽が慌てる。 「あっ… 停車しましたね」 太郎の言葉に フロントガラス越しに 前を見ると…… すぐ前を走っていた 鉄たちの車も停まり、 何やら その前に停車した車へ 歩いて行くのが見えた。 「何が、あったんやろ?」 目を凝らして見つめている 極月がポツリと言った。
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