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うーん…なに買うかな…疲れた時には甘いもんって言ってるだけあってやっぱここはチョコレートか。
でも寒い今は肉まんあんまんも捨てがたい。
しょっぱい物も食べたいような気がするんだけどな…、どうすっか。
あー二人になに食べたいか聞いときゃよかったと後悔しながらもコンビニまでの道のりを歩く。
寒い、と、上着のポケットに両手を突っ込む。
その途中、小さな公園に差し掛かった。
そこのベンチにおそらく愛華より少しだけ年上だろうか…小さな男の子が座っていた。
薄着で鼻と頬を赤く染めながらもボーっとして、どこか一点を見つめている。
こんな寒い時に、しかも正月にこの公園にいる人はいず…親子で来ている様子ではなさそうだ。
誰か待ってんのか…?と思いながらも足早にその公園を通り過ぎる。
「………。」
気になる。
コンビニ袋の二つを両手に下げ家への帰路を歩く。
また公園に差し掛かった時にはまだあの男の子が公園のベンチに腰かけていた。
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