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「これ、馬鹿に渡しといて。」
「お、オレも食って良いか?」
「うん、2人分入ってる。」
あたしが渡したのはあたしが朝早く起きて作った手作りクッキー。
「じゃあ咲さん、また次に。」
「えぇ、10日に会いましょう。」
「じゃっ!!」
あたしは手をヒラヒラさせながら店を出る。
今日の晩御飯どうすっかなー、と考えながら。
「あ、そうだ。」
一週間どうしよう、そんなことが浮かんだ。
一週間さすがに家に帰らなかったら心配するよな!?
でもあたしがこんな仕事してるってバレたら色々と不味いし…。
あたしだって学校あるし、いっ君とかいるから平気だろうけど晃達どう誤魔化そう!!
晃達は任務だけど涼は教室いるし!!
チビはもうバレてるから良いんだけど!!
地元に戻って友達の家に泊まり込むとか!?
あとは(いないけど)婆ちゃんがギックリ腰で動けないとか!?
晃達は誤魔化せるとして…琢磨どうしよう―――!!!
誰か素晴らしい誤魔化し方をあたしに教えてくれ―――!!
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