1859人が本棚に入れています
本棚に追加
「おはようございまーす…。」
「あら姫ちゃん、え、もうそんな時間!?」
咲さんは掛けてある時計を見て慌てる。
「あの、なにか手伝うこと…。」
「姫ちゃんはそこにある紙袋の中身に着替えてくれる!?
化粧は車の中でも出来るから!!」
「え、あ、はいっ!!」
急いでいるならあたしも手伝おうとしたが咲さんはあたしに紙袋を示した。
紙袋はちょこんと椅子の上に乗っている。
あたしはそれをありがたくいただきトイレに入った。
あたしは髪を纏めていたシュシュを取り右耳の下でお団子を作った。
正直カツラでも良かったが黒髪は今の普段のあたしと被るため断念。
咲さんにそう指摘された。
で、下ろしている茶髪の栗毛もなんとなく姫鬼と被るため…。
「あたし頑張った!!メチャクチャ頑張った!!」
朝早くからアイロンをかけサラサラのストレートにした。
あたしの髪って根っからの癖っ毛だからかなり苦労したぜ。
あたしはそれを黒ゴムで右耳の下で結んだ。
そしてあたしは着ていたジャージを脱いだ。
(HSPの制服は面倒だったので持ってきた)
そして紙袋を確認すると中には真っ黒な服が入っていた。
残暑残るこの季節に暑苦しいんじゃ…と思ったが、あたしは教師に化ける。
.
最初のコメントを投稿しよう!