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まだあのホストに見えるゆうちゃんよりはマシだろう。
あたしは紙袋から服を取り出してみれば…。
黒い長ズボンと上着、白いブラウス。
ようするにスーツだった。
それプラス黒いパンプスらしき物体。
「…あたし、こんなの着るの初めてだ…。」
正直パンプスで歩けるか疑問はあったが、なんとかなるだろう。
いざとなったら脱げばいいし。
あたしはブラウスを羽織りボタンを閉めていく。
「…まだ良いよな。」
あたしは暑いため上着はまだ着ず紙袋の中にしまった。
ズボンを履いてサンダルも脱ぎパンプスを履く。
「ひとまずこれで。」
あたしは個室を出て足を思いっきり蹴り上げてみた。
確かにいつもより安定感は悪いけど重心がブレない限り大丈夫そうだ。
「これで完成!!」
今からのあたしは姫川琥珀(偽名)だ。
ちなみにこの偽名は適当に決めただけで何ら意味もない。
「…早く手伝いに行こ。」
さっきの咲さんなんか切羽詰まってたし、少しでも人手が多い方がいいよな。
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