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晃には無言の重圧を与えられた。
それはもう重くて重くて…。
『あたし、誰に何を言われようとやる。』
そういった瞬間、晃はため息をついた。
『勝手にしろ…。』
『え、いいの!?』
てっきり大反対されると思っていたあたしは拍子抜け、二度目のアホ面を披露した。
『…お前は止めろって言っても聞かねぇだろ。』
『……。』
あたしの魂胆はバレていたらしい。
閉じ込めようならドア蹴り破って脱出するし、縄で拘束しようなら縄抜けだってする。
エアガン盗られんだったら…手刀で頑張るし。
『その代わり絶対誰にも捕まるなよ。』
『当たり前!!』
―――晃と約束したからにはあたしもそれを破るわけにはいかねぇ。
あたしは約束破ることが大嫌いだ!!
「でもよー。」
「じゃあさ、あたし涼の事離脱させるよ。
そうだなー終わる一時間前にしよっかなぁ。」
「はぁ!?」
あたしの言葉に涼は目を見開く。
そうだ、こいつあたしがゲーセンで射的したの見てねぇのか。
…できねぇUFOキャッチャーに夢中で。
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