愛の詩 ---Ⅱ---

潜入

現在トラックにて移動中。

運転しているのは翔さんで俊さん同様沢山の免許を持っている。

…何を幾つ持っているのかは知らないが。

「姫ちゃん動かないで。」

「あ、すみません。」

そしてあたしは現在咲さんにメイクを施されている。

でも潜入中はなるべく眼鏡を外すなと言われた。

あの眼鏡をかけるならいらないような気がするが…。

喧嘩…じゃなかった、捕まえるときだけは眼鏡を外して良いらしい。

それじゃ意味無いんじゃ…と思ったが‘鬼姫’は眼鏡をかけていない。

要するに暴れるときは教師の姫川琥珀ではなく鬼姫で殺れと言うことだ。

「ハイッ完成!!」

「ありがとうございます。あの、鏡は…？」

「いつも通り可愛い…じゃないか。

今は綺麗だから大丈夫よ。ふふっ元が良いからやりがいあるわ♪」

…どうやらあたしに鏡を見せてくれないらしい。

ま、いっか。

学校のトイレ使えば良い話だし。

あたしは咲さんにもう一度お礼を言うと眼鏡をかけた。

ちなみにこの眼鏡も例のものだ。

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