潜入

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…ま、なるようになるよな。 あたしはまたまた自己解決しチャイムと共に扉を開けた。 一応全員いるようだが…。 …いや、一番前の窓脇の席が一つだけ空いてんのか。 「ギャハハハ!!」 「お前そこまでいったらピー(規制)しろよ!!」 ガッタンガッタンバッタンバッタン…煩くて騒がしい。 多分あたしが教室に入ってることすら気付いていないと思う。 「静かにしてください。」 「うわっキモッ!!それ今すぐ捨てろよ!!」 「静かにしてください…。」 「それ俺のエロ本だぞ!!」 「静かにしてくださーい…。」 「少し位良いじゃねぇか!!」 …。 今なら宮部の気持ちがなんとなくわかる気がする。 宮部があそこまでグレたの、なんとなく察しつくわ。 ヤバい、キレそう。 「静かに「腹減った―――!!」…。」 ヒュン!!ガンッ!! あぁ…咲さん、あたしに大人しくすることなんて出来ねぇや。 どこからか飛んできたゲーム機があたしの頭に直撃する。 それは派手な音をたててぶつかり床に落下した。 その瞬間、ギリギリを保っていたあたしの理性がプツリと音をたててぶち切れた。 .
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