潜入

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バンッ!! 「静かにしろって言ってんのが聞こえねぇのか!! テメェ等の耳はお飾りか!? 人が話聞けっつった時は席着いて黙りやがれ!!」 出席簿で教卓を殴り大声を上げて…ドスの効いた声で怒鳴る。 「……。」 「……。」 「……。」 シーン…。 ……。 あはっ?やっちまった? ごめんなさい咲さん、あたしは初っぱなから役柄?設定?ぶっ壊した。 いやだってな!? 自分で言うのもなんだけど短気でキレやすいあたしがよくここまで我慢出来たんだぞ!? 逆に誉めてほしいわ!! ―――。 「私の名前は姫川琥珀、英語担当の今日から一週間このクラスの担任。 よろしく。」 シンとした空気を変える為、いつも以上に明るいトーンで自己紹介。 するとさっきまでの騒がしかった空気が少しずつ戻ってきた。 あたしはそれに少しだけ安堵する。 いやだって、変な場所突っ込まれても面倒だしな? 「担任がこんな地味子かよ!!」 「ハゲよりはマシじゃね?」 「いーえーてーるー!!」 「オレ、眼鏡女は無理だわ。」 勝手な言葉の数々にまたまたぶちギレそうになったが堪える。 .
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