潜入

16/53
前へ
/711ページ
次へ
いつまでも気持ち良さそうにぐーすか寝ている早水にあたしも…。 あたしも眠いんだよゴラ!! こちとら早朝起き早朝出勤だぜ!? スパコーン!! 「……!!」 「あたしの授業で寝るたぁ…良い根性してん…してるな?」 あたしは手に持っていた教科書を丸くし早水の頭を思いっきり殴っていた。 とはいっても教科書を筒上に丸めた物、威力はたかが知れてる。 しかし早水はあたしの事が気に入らなかったのかギンッ!!と、睨み付けてきた。 …うん、その程度じゃ全く怖くねぇや。 「…睨む気力があったら一般常識を学べば?」 「たかがセンコーが調子のんじゃねぇ。」 「調子には乗っていない。 あたしはただ注意しただけだ。」 「テメェ…。」 あたしの言葉にどんどん目を釣り上げていく早水。 あたしはどうやらピンポイントで早水の地雷を踏んでいるようだ。 …あたしも今まで踏まれまくったけど。 「学生のうちは好きなだけヤンチャして遊んでも良いと思う。」 …あたしは大人になってもヤンチャをし続けている奴を知ってるから。 馬鹿とか馬鹿とか馬鹿とか!! .
/711ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1859人が本棚に入れています
本棚に追加