潜入

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―――キーンコーンカーンコーン…。 「あ。」 気付けば一限終了時刻になっていた。 「じゃあ今日はここまで。」 あたしが手に持っていたチョークを置き手を叩くと教室は一気に騒がしくなった。 まぁ休み時間だから仕方ない。 あたしは教材を纏め教室を出る。 正直授業終わりの挨拶があんじゃねぇの?と思ったがスルー。 これ以上説教垂れるようなことを言って目立ちたくない。 …いや、早水に意見したりチョーク投げてる時点でアウトか。 でもゆーちゃんがチョーク投げてるの見てやってみたかったし。 あたしがゆーちゃんのチョーク攻撃を受けたのはまだお互い正体知らなかった。 だから向こうも本気で投げたと思う。 あれ結構痛かったぞ? いくらか殺傷力あったんじゃね? 廊下を歩きながらいらんことを考える。 ゆーちゃんは今どうでもいいや。 あたしはゆーちゃんの事を頭の隅に追いやり今後の予定を考える。 このあとは確か午後に他のクラスの授業があったはず。 気になる旧校舎は怖いから晃達と一緒に行くことにして…。 .
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