潜入

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「高校生の内に、沢山馬鹿騒ぎ起こして無駄に笑い合うだけで…。」 それだけで、生活が楽しいんだ。 あたしも晃達と出会って笑えるし、咲さん達にも出会えて良かった。 …大人にもなっても脳内年齢が十歳未満な奴が若干一名いるけど。 ――― 「はっくしょん!!」 「どうした?風邪引いてんのか?」 「んー誰かが噂してんじゃね?」 「(蒼の事…紅か姫ちゃんだな…。)」 ――― 「そっそうですか。 女性の貴女にはこの学校には一週間もいれないと思いましたが…大丈夫ですね。」 「…ご心配なく。」 あたしは女だから出来ない、とか。 女なんだから口を出すな、とか…。 そういう事は気にくわない。 あたし女だけど絶対アンタよりは強いんだよ!! 身を守る護身術なら‘喧嘩’がある!! 職員室を見回せばどうやらあたしに話しかけてきた1人しかいないようだ。 …ギャーギャー煩いこいつから黙らせるか。 あたしは無言で男に近付く。 「…?姫川先生?」 「前髪にゴミがついてます。」 「え!!」 男の先生…名前わかんねぇや。 いいか、田中で。 .
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