潜入

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「今から学校内を見ておこうと思いまして。」 「なるほど。 よろしければ案内しますよ?」 赤ペンのキャップをつけ立ち上がる田中。 「いえ、1人でゆっくり回りたいので。」 とりあえず薬の臭いがする場所だけでもピックアップしておかないと。 なんたって時間が一週間しかないわけだし。 正直薬本体も見つけたかったが学校に人がいる間は危ない。 田中みたいに馬鹿しかいない訳じゃないだろうしな。 「そうですか…気を付けてくださいね。」 「はい、ありがとうございます。」 あたしは小さく頭を下げると職員室を出た。 ここは桜花ほどではないがかなり広い。 しかも全寮制らしく学校のすぐ目の前にはドデカイ建物…寮がある。 寮の中も探したいのは山々だが…。 あたしは教師でしかも女だから嫌でも目立つだろうし…。 色々と面倒だ。 それに寮は晃達が調べてくれるはず。 …潜入捜査始まってまだ一回も会ってねぇな。 晃達が真面目に授業を受けてるのか。 ………。 .
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