ゲーム

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「あっヤベッ!!忘れてた。」 あたしは段ボールからペイント弾を出す。 いくらエアガンがあっても弾が無いと意味がねぇ。 あたしはエアガンに入るだけのペイント弾をつめていく。 そして追加用にスカートのポケットやカーディガンのポケットに入れていく。 「今度こそオッケ!!」 あたしはちゃんと動きやすいように両腕をグルグル回したりジャンプしてみた。 うん、これなら好きなように動き回れそう。 『んじゃゲーム始めんぞー。』 あたしは急に聞こえた声にずっ転けた。 いやっ行事開始前にあんな面倒くさそうな声聞いたら誰でもずっ転けるだろ!? 『不正やったらその時点で失格だからなー。 頼むからこれ以上面倒事増やすなよ!!』 …だからそれ、生徒に言う台詞じゃねぇって…。 でもあたしは宮部に哀れみの気持ちを向ける。 なんでもこの行事の発案者は理事長だったらしい。 昔も今も立場が上の樹さんに宮部が反対するはずもなく…。 他の先生数人と夏休みの後半から準備していたらしい。 By涼と湊情報 …宮部ご愁傷さま。 あたしはだから始業式に宮部の隈が酷かったのかと納得していた。 .
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