潜入

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あたしは髪をまたさっきと同じように結ぶと眼鏡を掛けた。 よしっ!! 姫川琥珀復活!! あたしは鞄を元に戻しながら今後はこんなことが無いように気を付けようと心に誓う。 「…あ、口止め忘れた。」 卓斗の事だ、恐らくさっきの事を拓也にも言ってしまうだろう。 拓也、意地でもあたしを止めさせようとするんだろうなぁ…。 絶対に止めねぇけど。 卓斗には後で口止めをしようと思い、これからどうしようかと考える。 まず本校舎は特に匂う所はなかった。 体育館も酒臭かったが薬の臭いがすることはなかった。 と、なると怪しいのは旧校舎か…後は入れそうもなかった校長室。 どっちも夜に忍び込まないと調べらんねぇか…と思い眉をひそめる。 夜の旧校舎…怖いんだろうなぁ…。 まぁ詳しいことを決めるのは晩飯食った後だろうけど。 ―――――― ――― …なぜ、こうなった。 …なぜ、あたしはこんな状態になってんだ。 ……。 ―――何でだよ―――――――――!! .
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