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遡ること一時間半前―――。
あたし、卓斗、晃、魁さんは旧校舎の前に立っていた。
ちなみに現在時間は午前0時。
よい子はもう寝ている時間です。
さっきから冷や汗が止まらない。
震える体をプライドと気合いと根性…その他諸々で抑えつける。
本当なら今すぐ全力猛ダッシュをしてここから消えたい。
でも今の‘鬼姫’がそんな状態晃と魁さんには見せたくない。
「んじゃいくぞ。」
「…うん。」
咲さん達と話し合った結果それぞれが怪しいと思った所に入り込む。
こっちは旧校舎で拓也の方が体育館らしい。
どっちも定番七不思議定番怪談だ―――!!
「お前…本当に大丈夫か?」
「だっ大丈夫に決まってんだろ!!
もし敵(幽霊)が出たら殴って蹴って銃ぶっぱなして…。」
「姫ちゃんそれは危険だよー?」
「(コクコク)」
「なっなんでもかかってきやがれー!!」
あたしは腰に(麻酔)銃があることを確認して旧校舎の中に足を踏み入れた。
「…。」
ミシッミシッ…。
「……。」
ガサガサ!!チュー!!
「………。」
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