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龍炎華はあたしと比べてもかなり情報網が広いだろうし!!
あたしは百合に言われるまで知らなかったんだぞ!?
…よし、一旦落ち着くか。
「やっぱり、そうだったのか…。」
「は!?」
ずっと黙っていたのを肯定の意味と捉えたのかあたしの腕を引っ張り…。
「ちょっ晃!?」
抱き締められた。
「ちがっ…!!」
「ずっと探してた…。」
いつもの晃とは違う、声。
なんて言うか…いつもの晃は自信一杯だけど今の声は不安気で。
なぜだかわかんなかったけど言い返せなかった。
「俺…「すっストップ!!あたしは‘姫鬼’じゃない!!」
でもまさか今あたしの正体をバラすわけにはいかねぇから。
あたしはまた嘘をつく。
「はっ離せ!!」
あたしは晃を突き飛ばした。
今ここが暗くてよかったと今だけ思う。
あたしの顔、確実に真っ赤だ。
この暗闇だったら晃にあたしの顔色までは見えないだろうけど。
なんか負けたみたいで嫌だ。
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