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「おい!!」
あたしは我慢しきれなくなりその場を駆け出した。
本当のあたしって…どれ?
嘘をついてないあたしってどれ?
―――嘘は嫌だ。
あの時蓮につかれた以来嘘は嫌だ。
でも今のあたしは自分がされて嫌だと思ったことを晃達にやってる。
もう…全部吐き出したい。
―――
「って!!あたしネガティブになりすぎだろ!!」
走り出して数分、ようやく今時分が任務中だった事を思い出した。
「ヤバッ…。」
がむしゃらに走ってたからここがどこだかわからない。
階段を上った記憶がないから多分一階なことにはかわりないだろうけど。
じゃあ…。
「あ…ここ…図書室…?」
片側だけ辛うじて引っ掛かっているプレート。
手書きの字で図書室と書かれていた。
「………。」
何かある、そう感じたのはお得意の直感ってやつで…。
あたしは静かにドアを開けた。
古いせいか、ドアは音を立てながら開く。
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