潜入

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あたしは心の中で両頬を叩き気合いを入れる。 よしっ今から仕事だ!! あたしは‘鬼姫’、んでもって最強で強い!! そう心の中で念じドアを開けた。 「晃そっちになんかあったー?」 「何も見つかんないっす。」 図書室の中を捜索している晃と魁さん。 「あ…姫見つけたぞー。」 「あ、本当だ。」 「……。」 「迷惑かけてすみません。」 晃の視線に耐えきれずあたしは晃から目を逸らした。 「迷惑なんて思ってないんだけどねー。」 なぜか苦笑いを浮かべる魁さん。 「で、なんか見つかったのか?」 「いや、今の所はチョコレートが一個見つかっただけ。」 「…チョコレート?」 「うんー。」 「チョコ…。」 あたしの中に、いつも蓮が持ち歩いて食べていたチョコが思い浮かぶ。 まさか…そんな事はないだろうけど…。 「言っとくけど証拠品になるかもしれないから紅にはあげないよー。」 「んなことわーてる!!」 「魁さん!!そのチョコ見せてもらっていいですか!?」 .
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