1856人が本棚に入れています
本棚に追加
/711ページ
あたしは心の中で両頬を叩き気合いを入れる。
よしっ今から仕事だ!!
あたしは‘鬼姫’、んでもって最強で強い!!
そう心の中で念じドアを開けた。
「晃そっちになんかあったー?」
「何も見つかんないっす。」
図書室の中を捜索している晃と魁さん。
「あ…姫見つけたぞー。」
「あ、本当だ。」
「……。」
「迷惑かけてすみません。」
晃の視線に耐えきれずあたしは晃から目を逸らした。
「迷惑なんて思ってないんだけどねー。」
なぜか苦笑いを浮かべる魁さん。
「で、なんか見つかったのか?」
「いや、今の所はチョコレートが一個見つかっただけ。」
「…チョコレート?」
「うんー。」
「チョコ…。」
あたしの中に、いつも蓮が持ち歩いて食べていたチョコが思い浮かぶ。
まさか…そんな事はないだろうけど…。
「言っとくけど証拠品になるかもしれないから紅にはあげないよー。」
「んなことわーてる!!」
「魁さん!!そのチョコ見せてもらっていいですか!?」
.
最初のコメントを投稿しよう!