双子

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「ギャハハハハ!!」 「ブッ!!お前馬鹿だろ!!」 「俺のポテチ―――!!」 「あ、そう言えば…。」 …これは新手の嫌がらせなのだろうか。 あたしが喋ろうとすれば生徒がタイミングを見計らったように大声を出す。 よってあたしの声はかき消されるわけで。 よく今まで、あたし我慢したよな。うん。 「あ「ヤベ!!昼から見たかったドラマ録画すんの忘れた!!」……。」 さっきからこの調子だ。 そしてそれをこのクラスのリーダー的存在の早水がニヤニヤしながら見ている。 …あたしさー、そこまで心が広いわけじゃねぇんだ…? 「いい加減に…。」 あたしは小さな声で、怒りに震えながら呟いた。 10分、あたしは今日10分我慢したぞ。 「いい加減にしやがれ―――!!」 バンッと勢いよく教卓を殴るもんだから多少へこんでしまった。 「人の話は聞けってこの前から言ってんだろうが!! テメェ等の脳味噌はなんも理解できねぇ赤ん坊以下か!? あたしは寝不足でイライラしてんだ!! 空気読みやがれ―――!!」 .
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