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いや、薬云々の前に部外者が勝手に校内に入っちゃ駄目なんだろうけど。
「質問に答えろ。」
最早口調は素に戻ってしまっている。
「ハハッ…ククッ…い…いつから気付いてた…?」
「あんたがあたしの目に入ったときから。」
「へぇ…。」
ようやく笑いの波が治まったようで、それでもまだ笑いを堪えながら話している。
「何で?顔は同じだろ?」
「まぁな、でも昨日の早水は…。」
あんたみたいにニヤニヤしていなかったしいかにも寝不足!!だった。
でも今日はあたしをからかって楽しんでいるようで…。
昨日とは全く違う。
その前にどうして周りが不審に思わないのかが不思議だ。
「それとあんたの眼。」
「眼…?」
「あたし、これでも人を見る眼だけはあってな…?」
眼は人の心を映す鏡、誰かがそう言ったのをあたしはやけに納得した覚えがある。
まさに眼は人の心の鏡。
眼を見れば嘘を付いてるか付いてないかすぐにわかる。
眼を見れば、何となくわかることも沢山ある。
「…ふーん、あんた教師で女の癖に…変わってんな。」
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