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あたしはそれを着る。
うん。着る…。
訂正、着ようとした。
「…何だよ。」
「なにって…壁に押し付けてる?」
「それぐらいあたしにもわかるわ!!」
上着を着ようとしたらなぜか早水に腕を引かれ壁に押し付けられた。
勿論上着は着そこね両手は壁に押し付けられている。
足はまぁ自由だが…。
「何の真似だ。」
「何のって…ヤる?」
「ちょっふざけんな!!」
早水はゆっくりとブラウスのボタンを外していく。
ヤッヤバイ!!こんな状況また卓斗に見られちまったら…。
ゾッと背筋が凍る。
「……最後に言う…やめとけ。」
「んー無理だな。
それにセンセーと生徒ってイケナイ関係みたいでドキドキしない?」
「するかボケ―――!!」
「ガッ!!」
「たっく…ここは盛り場かってぇの!!」
あたしはまたまた百合直伝の頭突きを決めた。
しかしあたしと早水では身長さが少しだけあり…額ではなく鼻にヒット。
まぁあたしはそれを多少予想できてたから手加減したけど。
あたしは尻餅をついた早水に背を向けると急いでボタンをつける。
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