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数分待って、そっと鍵をとれば…。
完璧、型が取れた。
まぁ何の鍵かわかんねぇけどあんだけ大事にしまってあるんだ。
なにかとんでもない秘密があるのかもしれない。
…あれ…?
今思った、あたしを含め全員ピッキングできんだから鍵なんて必要なくね?
いや、でもピッキングは咲さん最終手段って言ってたし、いいのか。
…ピッキング乱用してるあたしが言う台詞じゃないけど。
「…あー頭クラクラしてきた…。」
教頭の机で薬の匂いを嗅ぎすぎたんだろう、頭がズキズキ痛む。
これぐらいだったら我慢はできるけど…何かあった時にいい判断ができなくなりそうだ。
「一旦戻ろ…。」
しゃがんでいた状態から急に立ち上がったせいか体の重心がずれた。
「つっ…!!」
あたしは慌てて本棚に手をつき体の支えを…。
ガコ!!
「へ?」
手がついた場所が尋常じゃない程の厚さをした本。
その本が急に奥へ沈んだ。
「えっなっ…なにこれ…。」
まるであたしが(実際そうかもしれないけど)怪力女みたいじゃないか。
あたしはまた慌てて本から手を退かし元に戻そうとするが…。
「…なに考えてんだあの校長…。」
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