双子

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目に映ったのはあたしが押した隣の本棚が横移動し…。 壁から金庫らしき物体が出てきた。 「……。」 なんか、漫画とかアニメでよくある展開だなこりゃ…。 あたしはその金庫に近よりまじまじと見つめてみる。 鍵と暗証番号がいるようだ。 「あ、もしかして…。」 さっきの鍵はこの鍵なんじゃ…。 でも鍵をクリアしても暗証番号がわからないと意味がない。 なんだろ…自分の生年月日とか…? あ、好きな芸能人の生年月日もありえるかも。 もしかしたら単純に12345…とか…? 「これは咲さんと相談だな…。」 一枚だけ写真を撮りスイッチであろう本を本棚から出した。 奥を見てみればなにか突起が見えた。 あたしは手を伸ばし押してみれば…。 小さな音を立てて元に戻る本棚。 「…良かった。」 元に戻んなかったらどうしようかと思ってた。 戻んなかったら力ずくでも押してたんだろうけど。 あたしは校長室の中から外の気配を探り誰もいないことを確認してから外に出た。 そして職員室を通って廊下に出る。 いい加減薬の匂いから離れないと鼻が曲がりそうだ。 .
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