双子

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――― 「おいおい…これ…。」 「校長先生すご…。」 「これがあれば一気に検挙できんじゃね?」 「どうしますか?」 その日の夜、あたし達は校長室に忍び込んでいた。 時間が経つのが早いのは仕方がない、あの後廊下で田中に遭遇。 なぜかあたしはテストの採点を押し付けられていたのだ。 「…田中…ムカつく…。」 あたしの担当教科は英語だっつーの!! 「…ハーゲンダッツ、奢らせよ。」 あたしは小さな野望を胸に灯していた。 今、あたし達は例の金庫の前にいた。 鍵はあたしが型を取った物を使い暗証番号はノートパソコンに繋いで解読。 ちなみに番号は583245だった。 意味がわからない数列だ、多分適当に決めたんだろう。 その金庫の中には麻薬の密売について詳しく書かれていた。 教頭や最初から怪しいと思っていた奴の名前も入っていた。 「…何で校長は1人でこんな…。」 「さぁな…。」 校長は、何でこんなことをやってるんだろう。 .
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