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とにかくあたしは1人で全員を全滅させなきゃいけねぇ。 …まぁ晃達も人数減らしてくれるだろうけど…。 あたしは箱根をかけてんだ!!絶対に負けない!! 「!!」 パンと背後で銃声が鳴る。 足元を見てみればオレンジ色のペイント弾が割れていた。 「B組か…。」 後ろを盗られた以上あたしが不利だ。 「愛さんと後夜祭にずっと一緒にいられる券…!! 僕が貰ったぁ―――!!」 あたしの背後を取った奴は中々の腕前だったらしく的確にあたしを撃ってくる。 しかしただでやられるようなあたしでもない。 あたしは弾を避けながらバク宙を決めると1発、生徒の肩に弾を当てた。 「よしゃっ!!」 「そ…そんな…。」 あたしはなぜか傷心状態になっているか意味がわからなかったがそんな箱根に行きたかったのかと納得する。 あたしは後ろを振り返らずその場を後にした―――。 「ぎゃああ―――!!」 「しまった!!」 「あぁ!!」 「やめろ―――!!」 …この叫び声だけ聞いてるとあたしが悪者にされてる気がする。 しかしあたしは断じて弱い者苛めしているわけでない。 「うがっ!!」 「撃たれた!!」 …向こうが勝手にオーバーリアクションとってるだけだ。 あたしはバンバンとリズミカルに敵…じゃなかった、生徒を撃っていく。 しかし当てる場所は相変わらず動けなくなる為の急所だ。 「…あたしに射撃で勝とうなんて100万年早いんだってーの。」 あたしは小さく呟くと走り出す。 あたしは今だ自分の本陣がある校舎にいた。 校庭や裏庭に出ようとしても生徒が湧いて出てくるわ出てくるわ…。 あたしも必死に応戦、撃ち殺していた。 (息かろうじてあります、生きてます) 「……。」 弾切れ…か。 .
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