ゲーム

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ゲーム開始から一時間、あたしかはかなりの人数を削ったと思う。 しかしいくらあたしでも弾切れはどうしようもなく…。 一旦本陣に戻らねぇとな、と呟く。 今の使えるエアガンは左のレッグホルスターに入っているエアガン1つだけ。 さすがにあたしもエアガンがねぇときついと思い屋上を目指し階段を駆け上がる。 「愛様―――!!」 …簡単に着きそうもねぇ。 あたしはレッグホルスターからエアガンを取り出すと無駄撃ちしないように撃つ。 確実に急所に当てる。 「くぼっ!!」 「ガバッ!!」 やはり、大袈裟だ。 あたしは10人ばかし始末するとまた階段を駆け上がる。 その時―――。 「…待ち伏せ、か。」 「頭良いだろー!!」 屋上扉前にエアガンを持つ雅と涼。 2人は得意気な笑みを浮かべエアガンを構えた。 「オレ達に喧嘩売った度胸だけは認めてやる!!」 「愛!!覚悟しろ!!」 バンバンと撃つ2人。 あたしは避ける姿を見られたくなかったため階段の小さな死角に身を隠した。 白いインクが床や壁を汚していく。 …困った。 下手に雅達の前で暴れるとあたしの正体がバレちまいそうだし…。 .
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