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「……。」
でも、今は何よりも箱根の旅行券ゲットする事が目標じゃね?
だったら多少の無理をしてでも…。
…。
母さん、バレたらごめん。
でも色々と極力努力するぜ。
あたしは深く深呼吸するとパンッと両頬を叩いた。
一旦、狙撃が止み静寂が広がる。
あたしはニヤリと笑みを浮かべると死角から飛び出した。
「涼!!撃て!!」
「はいっ!!」
勿論あたしは罠だって事も分かってる。
あたしに降りかかるペイント弾をさりげなく避けながらしゃがむ。
「さよなら。」
「!!」
あたしが撃った銃弾は雅の額に直撃。
ご自慢の金髪が晃のように真っ赤に染まった。
「あ゛ぁ―――!!」
「雅さん!?」
雅はそれがあまりにもショックだったのか走り去る。
そんな雅に涼が気を取られている内にあたしはこそこそと屋上に入った。
「よしっ補充オッケー。」
あたしはさっき涼を撃たなかった。
それは後で晃達と纏めて相手した方が良いと思ったから。
まぁ雅は涼の気を引くためをに仕方なく撃ったんだけど…。
つい、頭を狙っちまった。
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