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「あっちゃんどうしてカツラ被ってるの?」
「樹さんには関係ありません!!」
あたしはしっかりカツラがフィットしたことを確認すると今度こそ出ていこうとする。
しかしまたもやあたしの動きは止まった。
「俺だよ俺っ!!いっ君って呼んでくれてた!!」
…いっ君なんて奴あたしは…。
……いっ君…?。
いっ君。
「はぁ!?いっ君!?」
「思い出してくれた!?」
いっ君とは…あたしが小学生だった頃に知り合った馬鹿兄貴2人の後輩。
2年ぐらい一緒に遊んでたけど…なぜか急に来てくれなくなった。
今思えばいっ君は龍炎華の総長。
まさか小学生の餓鬼に構ってる暇はなかったのだろう。
「えー久し振り!!」
「でかくなったなー!!
俺よりもまだ小せぇけど。」
「女だとこれでもデカイ方なんだよ!!」
現在身長165cm。
後5cm伸びたいのはあたしの願望だ。
「あーだから見覚えがあったのか。
思い出せてスッキリした!!」
「……。」
あたし、そんなこと思わなかった。
バリバリ初めましてって言っちまったよ。
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