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それからしばらく昔話に花を咲かす。
「じゃあ来なかったのは総長になったからだったんだ。
そりゃまぁ忙しくはなるなぁ。」
「まぁ蒼さん達にもあんまり巻き込みたくねぇって言われてたからな。」
…兄貴2人はちゃんとあたし達を守っていてくれていたらしい。
まぁ、ついこの前再会したようなもんだからな…。
あ、でもそろそろ母さんと兄貴2人会わせねぇとな…。
箱根でさりげなく接触させるか…。
あたしは脳内で兄貴達をどう母さんに会わせるか考える。
「あ、じゃあ宮部にも気付いてねぇか?」
「は?宮部?」
いっ君の言葉にあたしは眉を寄せる。
だってあの頃はいっ君しかいなかったし…。
あ、他にも髪が黒い男の子がいたっけ。
「宮部に会ったこと、あったっけ?」
「……。」
その瞬間、バンッと理事長室の扉が開いた。
「…あ。」
半分、壊れてる。
「樹、やっぱあいつ只者じゃねぇぞ!!」
何やら沢山の資料を持って入室してきた宮部。
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