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…でもいや待て。
一応HSPのあたし。
警察に片足突っ込んでるあたしだったら宮部捕まえねぇといけねぇんじゃねぇの?
「愛ー!!」
どうするあたし、自分の本能を信じるか警察として手柄を立てて美味いもん食わせてやるか。
どうする!!
「オレを無視すんじゃねぇ―――!!」
「…あ、涼。」
「…今オレの存在に気づいたみてぇな反応…止めてくんね…?」
涼は夏休み明けても影が薄いようだ。
夏休み中ほとんど会えなかったから
(下で起こった問題を片付けていたらしい)
薄さに磨きがかかったのだろうか。
「お前なに考えてんだよ…。」
「そんなの…。」
決まってんじゃん、涼の影の薄さについて。
と言おうと思ったがやめた。
夏休み気分あたしも少し抜けきってねぇのに無駄な体力使うのは嫌だったからだ。
「決まってるだろ、こいつが本物がどうかだろ?」
「「!!」」
宮部はあたしと涼に一丁ずつ拳銃を向けていた。
「みっ宮部さ…!!」
「……。」
「そりゃ、試し撃ちすりゃ良い話だ。」
宮部はあたし達に焦点を合わせると―――。
引き金を引いた―――。
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