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え、あたしそんな力入れたつもりなかったんだけど。
どうやらあたしは力加減をしていなかったらしい。
涼がギャンギャン騒ぐ。
「煩せぇ黙れ涼。」
「うっさい黙って涼。」
「…はい…。」
発言がハモった二人、涼はあたし達の重圧に堪えられず口を真一文字に結んだ。
…別にそこまでしなくてもよくね?
「―――とまぁ、これはエアガンだ。
わかっただろ。」
そう言ってまた拳銃…じゃなかった、エアガンを配り出す宮部。
確かにエアガンだったし違法改造もされてはいないよう。
先にエアガンを貰った涼のを見せてもらえばかなり精巧に作られている。
これじゃあたしの席から本物か偽物かどうか判断するのは無理だ。
「……。」
「ほらよ。」
あたしがエアガンを受けとる番、なぜかあたしは四丁貰った。
「なんで?涼とかは二丁なのに。」
「お前は今回特別だからな。」
「は?」
宮部の意味不明な言葉に真優を寄せる。
あたしが特別?
なにが?あたしが特別な事なんて特にねぇし…。
あ、特別に喧嘩が強いのか?
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