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「これは…一体…?」
「愛ちゃんの分の着物だよ、早く着替えてきて?」
「いやあの!!あたしは普通に洋服でいいし!!てか服の方がいいし!!愛華の髪もあたしが…。」
「それは大丈夫、雅は馬鹿だけど髪をいじるのだけは上手いんだ。」
「大丈夫じゃないし!!」
あたしは冷や汗をダラダラ流す、着物…あたしは着たくない!!
そう思うのも少しだけトラウマがあって…。
初めて咲さんに着物を着せてもらった時これでもかというほど苦しい思いをしたのだ、もうあんな思いはごめんだ!!
「愛さん!!俺愛さんの振袖姿も見てみたいです!!」
「チビ…。」
「愛華ちゃんのことは俺達に任せて…行っておいで?」
「ちょ…湊!?」
「着替えるまで中に入れないからねー。」
「………。」
あたしは紙袋を持たされたまま幹部室から追いやられる。
「…マジで…?」
このまま廊下に突っ立ていても寒いだけなのであたしはとりあえず洗面所に入る。
今日一日だけでどんだけここに入ってんだあたしは…。
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