初詣

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「うーん…思って以上に雅が器用だったわ…。」 「あはは、普段ただの馬鹿だから仕方ないよ。」 「人間取り柄は一つあるもんだな。」 「雅馬鹿だけど喧嘩も強いしね。」 「ね。」 「ね、じゃねぇよ!!お前等どんだけオレを馬鹿にすりゃ気が済むんだよ!!」 「え?そんなのこれから先ずっとに決まってんじゃん。」 「なに当たり前のこと言ってんの。」 「お前…着飾っても中身そのまんまじゃ台無しじゃねぇか!!」 「失礼な、あたしだって着物負けしてることくらいわかってるし。」 あたしは帯が潰れないように気を使いながらもソファーに腰を下ろす。 「…馬子にも衣装…?」 「…なんか、涼に言われるとムカつく。」 あたしは涼の胸ぐらを掴み引き寄せると両手に拳を握り…グリグリ攻撃を開始。 「あだだだだだ!!あっ愛離せ!!」 「あれー、なんも聞こえないってか聞きたくもない。」 「うわ…痛そ…。」 「愛ちゃん最高!!」 「いででで!!」 .
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