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あたし的にはそんな力入れてなかったつもりなんだけどな?
「こういうのって午前中がいいんじゃないの?
あたし起こしてこようか?」
「アイツの寝起きは最悪だぞ、よしとけって。」
顔を真っ青にしながらそう語る雅の目は珍しく真面目で本気の色が見えた。
しかしあたしは別に大丈夫でしょ、と言い立ち上がる。
今まで何回か晃の寝起き見て来たけどそんな危ない感じじゃなかったし…もし拳でも蹴りでも飛んで来ようもんなら避けるか受け流すし。
「いや危険だよ愛ちゃん、昨日は中々寝付けなくて寝不足だろうし、あれは起きるまで放っておいた方が良いんだって。」
?なんで昨日寝つけなかったんだろ、昨日…てかもう今日か?
今日の何時まで騒いでたんだよコイツ等は…。
「でも早く振袖脱ぎたい…。」
「それより!!お前頭やるぞ!!」
「は!?」
急に雅があたしの背後に回り驚くべき速さでテーブルの上にたくさんの物を広げた。
「頭?あたし雅よりまともだったつもりなんだけど。」
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