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そして唯一(あたしが正体を隠すためにカツラをかぶっている)事情を知っているチビもチビで…。
一人で勝手に慌ててる為頼りにはならないだろう。
「え…と…あたし…アイロン…恐怖症だから…やめて、ほしいデス…。」
内心、一人でアイロン恐怖症ってなんだよ!!と自分に自分で突っ込んでいた。
しかし今ここでアイロンをかけられるわけにはいかない!!
「ち…小さい頃アイロンで火傷した時からどうしてもアイロンだけは苦手で…!!
見ただけでも怖い…ってかそれを頭に近付けただけで寒気が止まらない…から。」
「大丈夫だろ、アイロンは熱いから中和される。」
「なにその根拠のない自信!!
とにかくあたしは絶対やだ!!」
「愛ちゃん心配しなくても大丈夫だよ、火傷なんかさせないって、させたら殺されるし。」
「雅さんにしてもらった方が絶対いいぞ。」
「駄目なもんは駄目なんだってば。」
いや、普通に大丈夫だけどね?
このカツラにされるのだけは絶対に阻止しなきゃいけないんだってば。
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