初詣

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そう言いながら雅は鏡を二枚持ってきてあたしに一枚持ってろ、と言った。 あたしは一枚だけ持って自分の顔を見る。 ついでに、と言われて普段は絶対にしないメイクまでやられたあたしは…気持ち悪かった。 普段のあたしと顔が違って…コイツ誰?状態だ。 「どうだどうだ?すごいだろ?気に入ったか?」 髪は頭のてっぺんから右側に上下に編み込みされていて…スッキリと襟足で留められていた。 その留めてある部分に花の花飾りがくっ付いている。 顔の周りには後れ毛が垂れていた。 「…髪は…さすが…としか言いようがないけど…メイク一つで人間ここまで変わるんだ…。」 「愛ちゃん普段から全然メイクしてないから余計そう見えるんだよ。」 「メイク…濃すぎない?」 「いや、ナチュラルだろ、それ…どう見ても…。」 「お前中身はともかく顔はいいからな、二重で目もデカいからそこまでいじってねぇんだけど。」 「それでもメイクってすごいですね…、いつもより百倍増しで綺麗で可愛いです…。」 .
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