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「なんか…思ってた以上に人が少ないね。」
「ここは穴場だから、お正月でもそんな混まないんだよ。」
「人はいるけどな。」
「オレ達は毎年ここで初詣を済ませてんだ。」
「へー。」
長い階段を上がり開けた場所に着けば確かに人が正月にしては少ない。
こちらとしては和服だし空いてた方が都合がいいのだが…人は少なくても視線を浴びる浴びる。
やっぱりこんな美形ぞろいの中にこんな不細工のあたしがいたらおかしいんだろうなぁ…。
雅と涼は中身がとんでもない馬鹿でも顔だけは何気に整っていると思うし…チビは可愛い顔立ちでも整ってる部類に入る。
湊は中性的な顔立ちで…綺麗だし…晃は普段無口で無愛想だけど…だってかなり顔はいい方…この中で一番整っていると思う。
愛華だって…めちゃくちゃ可愛いし…今日はいつもの十割増しで可愛いし…視線を独占だよ…。
あぁ…女の嫉妬の視線が痛い痛い。
あーあ、あたしもあれだけ顔が良かったらな…。
そんなことを思いながらも財布から五円玉を出し愛華に渡す。
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