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「これでパンパンしに行こうか。」
「うん!!」
愛華と一緒に手を繋ぎお賽銭箱の列に並ぶ、その後ろに晃達もくっ付いて来た。
「愛華はなにをお願いするの?」
「えーっとね、おねえちゃんにはナイショなの!!」
「!?え!?」
「ふふふ!!ないしょ!!」
ガーン!!愛華が!!あたしの大事な愛華があたしに対して隠し事!!!??愛華が…!!このあたしに…!!
泣きそうになるがここは姉の威厳を保つためにぐっと立ち直らせる。
その間に順番は回って来ていて…あたしはずっと握っていた五十円玉と五円玉を投げ入れた。
愛華から順番にぶら下がっている鈴の縄を揺らしてガラガラいわせ…。
パンパンと手を合わせてからあたしは今年の願い事を心の中で思い描く。
とりあえず馬鹿兄貴と馬鹿父さんは見つかったからこれは放置で…。
あたしが、あたし自身の力でみんなを守れますように、傷一つ付けないでちゃんと守りきれますように。
こんなこと神頼みすることじゃないのかもしれないが新年あけて心を入れ替えてもっと強い自分になれますように。
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