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「チビはともかく…涼凄いな…正月って大吉がたくさん入ってるもんなんでしょ?」
「涼普段影が薄いから、こういう時に目立っておかないといけないんじゃない?」
「…雅さん…酷いです…。」
「どれどれ。」
「あ!!おい!!」
あたしは涼のおみくじを取り上げると中身に目を通す。
「えーっと…‘願望、願えど叶わず…健康、怪我はすぐに医者に見せるべし。」
「……。」
「仕事、これ以上悪くはならない、恋愛叶わない、待ち人待てども現れず’…大凶ってこんな内容なの?」
「うっせえ!!」
「恋愛と待ち人…散々だな…。」
「涼今好きな人でもいるの?」
湊の意地が悪い質問に涼の顔は一気に真っ赤に染まった。
「え、図星?」
「い…いいんですよ!!所詮はおみくじです!!」
「ここのって結構当たるって噂だけどな。」
「……。」
涼のテンションが急降下してしまい…薄い存在がもっと薄くなってしまったためあたしは放置する事にした。
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