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「チビは?」
「恋愛の所、運命の人はもう近くにいるって書いてあったんです!!」
「お!?涼也にもとうとう春が来たのか?」
「はい!!だから今年はもっと頑張ります!!」
「おう!!頑張れ!!」
涼とは反対に中吉でもチビは大喜びだった、チビが嬉しいとあたしも嬉しいのだが…なんだか複雑だ。
なんだこれ…大事な弟どこぞの馬の骨の女にとられるような感覚は…。
「湊は?」
「大吉だって、今年からなにか新しい事を始めると良いって書いてあったよ?」
「さすが湊…。」
「で?雅はなんだったの?」
「………。」
心なしかオーラが暗い気がする。
両手でおみくじを握り締めすぎていて皺が寄っていた。
「…?」
あたしと湊は顔を見合わせ雅の両手からおみくじの紙切れをすりとる。
「「大凶…。」」
あたしと湊の言葉が見事にハモった。
「今年一番に…ついて無さすぎるぜ…。」
「さっき愛ちゃんも言ってたけど…正月って大吉がたくさん入ってるのに…ある意味凄いくじ運だね。」
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