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「これって確率の問題?」
「…たかがおみくじだろ…。」
「お前は大大吉引いたからそんな事言えるんだろうが!!」
「えーっと、‘願望、願えど叶わず、が運しだい…健康、怪我も病気もしない、仕事、運しだい、恋愛運しだい、待ち人運しだい’って…これ全部運しだいじゃん。」
中身を見たあたしはおみくじを雅に返す。
「いいんだ…どうせオレは正月に大凶をひく男なんだ…どうせオレは運しだいの男なんだ…。」
「うわーネガティブ雅発動しちゃったみたいだね。」
湊の言葉どおりジメジメオーラを纏いながら涼と二人そろってキノコ栽培を始めた雅。
あたしも面倒だと思い放置決定コースになった。
だってせっかくの正月に面倒なことしたくないし…帰るまでに復活しなかったら拳骨だな。
「愛ちゃんはどうだったの?」
「あ、そういえばまだ開けてなかった。」
みんなのおみくじの内容が面白すぎて自分のおみくじの存在をすっかり忘れていた。
まぁ…あたしのは大したこと書かれてないんだろうけど…。
そう思いながら中身を開けてみれば…まさかの…。
「え、なにこれ。」
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