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「お前等…。」
「どうせオレは…。」
「大凶よりは、マシだろ…。」
晃の呆れた視線が向けられたのは未だに落ち込んでいる二人。
…毎度のことながら…よく飽きないな…と思う。
「ほら、早く戻ろ。」
寒いあたしは早く車の中に戻りたいがために面倒な二人に話しかける、肩が少しだけ跳ねたがまだ暗いオーラを纏ったままだ。
「あのさ…じゃあ逆にポジティブに考えることはできないわけ?」
「「…ポジティブ…?」」
すっかり座礁しきった二人の顔を見て、あたしの顔も引き攣ったが気にせず話を続ける。
「そう、たとえば雅。」
普段騒がしくてうるさくて鬱陶しいくらいのコイツがここまで暗いとある意味怖い。
「もうこれ以上悪くなることは無いじゃん。」
「………。」
「涼も、恋愛なんて男女の関係なんでしょ?そんなのいつ心変わりするか分かんないじゃん。
影か薄いことだって逆に涼の影が濃かったらキャラが立たないじゃん、区別つかないじゃん。」
「なんの話だよ…。」
「とにかくおみくじ一々気にしてたら身が持たないって、わかったらさっさと結んで来い、寒い。」
「「……!!はい!!」
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